ミックス。感想
ミックス。感想
観なくてもよかったかな~、というちょっと寂しい感じです。
新垣結衣がブルーリボン賞主演女優賞を獲得、古沢良太×石川淳一の「リーガル・ハイ」の脚本と監督、豪華なキャストにオリンピックメダリストも出演していると、話題のある作品です。
でも競技のシーンが、どうしても貧弱に見えてしまうんですよ。
アスリートとしては小柄でスリムに見える石川佳純選手が、新垣結衣と同じ画面に入ると、とってもガッシリして見えます。
トップアスリートと、一般人よりスリムで顔も小さい人気俳優とでは、あまりにも体格差があります。
オリンピックや世界選手権で、卓球の日本代表選手は何度も痺れる試合を見せてくれました。それを知って映画を観ると、クライマックスの試合のシーンが茶番にしか見えません。
足が細すぎでしょう。。。
瀬戸康史と永野芽郁が日本でトップクラスの卓球選手というのは、受け入れ難い設定です(笑)
もちろん、そのレベルで闘う新垣結衣と瑛太も。瑛太はまだマシだったかもしれませんが。。。
せっかくのクライマックスが、ニセモノにしか見えないんですよね~。
これは、演技や演出ではどうにもならないです。
スポーツをテーマにした映画って、撮るのがとってもむずかしいと思います。
トップアスリートの真剣勝負は、観ている方に様々な感情を持たせます。ゲームの中にドラマ以上にドラマティックな展開があることも、しばしばです。
創作でそれを超えるのは、なかなか難題です。特に超えがたい体格差のある役者が演じる場合は。
クライマックスを競技のシーン以外にするとか、トップアスリートではないことにするとか、役者がリアルに見えるような脚本が必要だと思います。
新感覚のロマンティック・コメディという作品でしたが、そこまでキュンキュンしないし、そこまで大逆転の興奮を感じないし、そこまで笑えるわけでもないという、個人的には微妙な作品でした。