三度目の殺人 犯人は誰
三度目の殺人 犯人は誰
映画「三度目の殺人」は、家族のカタチを描き続けている是枝裕和監督作品としては異色のサスペンス映画です。
是枝監督はこの作品について「何が真実かわからない法廷劇を撮ろうと思った」と語っています。
司法関係者への綿密なリサーチの過程で、皆が異口同音に「法廷は真実を解明する場所ではなく、関係者の利害調整の場だ。真相なんて、そんなの誰にもわかりませんから」というので、それではそういう映画を撮ろう、ということになったそうです。
裁判官も検察も弁護士も、同じ船の乗組員で、裁判(船)が期限までに着地すること(結審)を最優先にしている、と是枝監督は語っています。
これが演出に反映されていて、裁判中に関係者が小声でささやいたり目配せをして意思疎通していくのは、リアルな裁判の現場で実際に行われていることだそうです。
そして、裁判は真相の解明はワキに置いておいて、「利害調整」の結果を示します。
タイトルも印象的です。
役所広司が演じる三隈は二度目の殺人で裁判にかけられています。二度目の殺人事件のあと、映画の中で人は殺されません。
にも関わらず「三度目」です。果たして、三度目の殺人とは何なのか?
誰が誰を殺したのか?
何が二度目の殺人の真相なのか?
観た人が「結局、どうなってるの?」と疑問を持つのは、監督の意図通りの結果ということですね。
「三度目の殺人」は10月13日(土)21:00~23:30 フジテレビで放送予定です。関西テレビでも放送されます。
作品を見終わったときに、回答が出ているのかどうか。楽しみですw
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