イコライザー 感想
イコライザー 感想
冒頭でマーク・トウェインの次の言葉がスクリーンに映し出されます。
The two most important days in your life are the day you were born and the day you find why.
訳:人生で最も重要な日を2つあげるなら、生まれた日と、なぜ生まれたのかを知った日だ。
「19秒で悪を裁く!」元CIA敏腕エージェントのロバート・マッコールが、俗語で「銃」を意味する「イコライザー」となるまでを描いた物語です。
ストーリーは、水戸黄門にそっくりです。
悪役はマフィアと結託した財閥の総帥、管轄内の商店からみかじめ料を巻き上げる汚職警官などなど。
腐った支配層に虐げられたり、泣かされたりしている市民に代わって、ロバートは単身で悪役のところに乗り込んで、過ちを改めるように警告します。
しかし、それで行いを改めるような連中ではありません。そこでロバートは制裁を発動して、悪を完膚なきまでに叩きのめします。
主役のロバート・マッコールは妻を亡くしてCIAを辞め、元の身分を隠したままホームセンターに勤めています。妻の死の事情は明らかではありませんが、彼の心に影を落としているのは間違いありません。
だからといってロバートが深い闇を抱えているわけではなく、人柄は誠実で前向き。誰からも慕われる好人物です。
逆に言うとわかりやすい人物で、正義のためとはいえ違法に人を殺すことへの内面の葛藤とか、人を助けたい気持ちと罪の意識の相克といった、内面の描写はほとんどありません。
本筋は勧善懲悪のアクション活劇で、見どころは、あくまでアクションシーンです。
で、この作品がおもしろいのは、単身で大勢と闘うためのアイデアです。単身で乗り込むからにはの、なるほど!という工夫があります。それならうまくいくよね~、と納得せざるを得ません。
戦闘場面もリアリティがあります。人間と思えないような、ありえないワザは使いませんし、人を殴った拳は傷みます。
それだけに生々しい表現もあり、ロシアン・マフィアの事務所に乗り込んで、30秒で5人を仕留める序盤のシーンは、食事中には見ない方がいいと思います。
リアルにみえるやり方で、ロバートがありえないほどの戦闘力を発揮するのが痛快です。
雑な設定だと、どんな困難もヒーローの超人的な能力で切り抜けてしまいますが、この作品ではそういう無理がありません。
本筋には何のひねりもありませんが、ディテールがしっかりしているので、変なツッコミどころに惑わされず、作品の世界にどっぷり浸かってしまいました。
脚本がいいのでしょうね。
明日は、続編の「イコライザー2」が日本公開の日です。アメリカでは大ヒットしている作品です。
あんまりハリウッド的にドンパチ派手にやらないで、前作同様の抑えた渋い演出だといいなぁ~
「EQUALIZER(イコライザー)」は英和辞書を引くと平衡装置、同点打・同点ゴールといった意味があります。これが「銃」の意味にもなるというのが、いかにもアメリカらしいですね。
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