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地下室のメロディー 感想

地下室のメロディー 感想

先日こちらの記事で書いたように

moviefun.hatenablog.com

地下室のメロディー」と「冒険者たち」を録画して観ました。

地下室が1963年、冒険者は1967年の作品です。1960年の「太陽がいっぱい」の出演でアラン・ドロンはフランスやイタリアでは名の知れた俳優になっていましたが、地下室のときは、まだアメリカでは無名だったそうです。

両作品を見て意外だったのが、どちらもアラン・ドロンは主役のひとりで、彼が全面的にフューチャーされていなかったことです。

地下室では、ジャン・ギャバンとの共演ですが、ドロンの役回りはカッコよくはありません。追い詰められて致命的なミスを犯し、とても切ないエンディングを迎えます。

冒険者の方でも、モテるのは共演したリノ・ヴァンチュラの演じた中年男ローランです。ドロンは最後に死んでしまうし。。。

 

地下室のメロディー」ですが、放送されたのは白黒版でした。1963年ですから、すでに映画はカラーになっていた時代です。

でも白黒だからなのか、金庫に押し入る過程の描写から切ないラストシーンまで、緊迫感が半端ないです。音楽もよく合っていますね。アメリカに公開されたのはカラー版だったそうですが、この作品は白黒がいいと思いました。

不思議なことに、プールサイドのカバンや札束がプールから浮かび上がってくるラストシーンは、記憶の中ではカラーになっています。

主演のギャバンとドロンが一切声を発しない、ラスト数分間のためにこの映画はつくられた、とも言われています。たしかに見ものです!!

なんで車が使えるのに現場のとなりに現金を隠したのか、とか、たまたま新聞写真に載ってしまったのを、なんでそこまで気にしてドタバタしたのか、とか。いろいろツッコミどころはありますけれど、そんなことをどうでもよくするエンディングでした。