団地 映画 感想
団地 映画 感想
昭和人情コメディーにファンタジーを足した、ほっこりする映画です。
伊丹十三監督の「お葬式」に似ているテイストで、団地育ちの僕にはちょっと懐かしさを感じる映像になっていました。
勘違いと思い込みで事態があらぬ方向に曲がっていくドタバタ喜劇をベースに、ちょっとだけSFを加えています。骨太で尖った映画を撮る人という印象の阪本順治監督ですが、こんな肩の力の抜けた映画も撮るんですね~
主演の藤山直美、岸部一徳をはじめ石橋蓮司、大楠道代といった芸達者がいい味を出しています。斎藤工演じる謎のビジネスマン真城さんの、変な言葉遣いと硬い表情もあとで納得です。
そういえば2016年公開のこの映画で真城さんが日傘男子だったのは、猛暑つづきだった今年を予見した先見の明かもしれません。
何も考えずに笑えて、エンディングでは「そう来たか!!」と思わせられる映画でした。